糺(ただす)の森に引き寄せられて

日々考えたこと、感じたことをつれづれなるままに。

やりたいことを見つけるのは、やらないことを選別すること(「やりたいこと」が見つからないときに その1)

今日は、先日休みを貰ってスーパー銭湯のお風呂に入っていた時に考えたことを書こうと思う。

 

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「やりたいことを見つけなさい」

 

就職活動中によく聞いた言葉。

当時から「そうは言われてもなかなか見つからないよ」と思っていたし、

悲しいかな、今でも「やりたいこと」はよく分からない。

 

いや待てよ、とふと思った。

 

自分が「やりたいこと」を見つけられないのは、「やりたくないこと」を切り捨てられていないからなんじゃないか?

 

 

こんなことを考えるようになったきっかけは、多分漫画『進撃の巨人』。

劇中、主人公の幼馴染であるアルミンがこんなことを言っていた。

 

”何かを変えることのできる人間がいるとすれば、

その人はきっと…

大事なものを捨てることができる人だ”

諫山創進撃の巨人』(講談社) 第27話より)

 

当たり前のことではあるけれど、人が何かを選び取るとは、「選ぶもの」を決めるのと同時に、「選ばないもの」を決めることでもある。

 

それであれば、「やりたいこと」を見つけるためには、「やらないこと」を決めなくてはいけない。

 

世の中の「やりたいことをやっている」人には多分二種類いて、

①「やりたいこと」をやるために、「やらないこと」を切り捨てた人

と、

②「やりたいこと」がやりたすぎて、「やらないこと」のことなんか考える暇もない人

がいるんじゃなかろうか。

 

後者になるのは、その人の性格の問題とか、夢中になれるほど「やりたいこと」と出会えるかとかの問題もあって、ある種運任せになるんではなかろうか。

 

でも、前者のパターンならもっと意図的に「やりたいこと」に到達できそう。

 

「やりたいこと」を一つ見つけるのは、難しい。

 

でも、「やりたくないこと」を挙げていくのは、まだやりようはありそうだ。

 

消極的な「やりたいこと」の見つけ方だけど、これなら自分にもできそうだ。

そして、「やりたくないこと、やれないこと」について、「やれるかもしれない」という淡い期待を捨てて、切り捨てるものは切り捨てる。

 

そうしていけば、もう少し「やりたいこと」が見通せるかもしれない。

 

僕も25歳を超え、人生のおおよそ3分の1、元気に動ける歳としてはもう2分の1くらいが過ぎた。

人生を楽しく生きるために、「やりたいこと」を絞り込んでも良いんじゃないか。

 

やりたいことを見つけることは、やらないことを選別するのと表裏一体なのだ。